(2021年2月)より

 彼女のセッションをさせていただいたのは、まだ私がEMDR(トラウマ治療のひとつ)の研修を受けたばかりの頃でした。経験も知識もまだまだのとき。もしかしたら適切でない場面もあったかもしれないですし、今の私ならもっともっとよかったと思いますが、それは、彼女のもつチカラのおかげで、カバーされたのだと思っています。彼女から得たものがたくさんありました。
 本当に感謝しかありません。

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《応援しています︰体験サポーターより》
 今から6年ほど前でしょうかカウンセリングルームで上平加奈子先生に会いました。その頃わたしは、37歳を迎えていてふと、強く思うことがありました。『これからは、自分を大事にする生き方をする』
 何か問題が起きるときわたしは、自分を一番後回しにして、自分を守れない立場に自分を置いて自分を気づかないうちに傷つけてきた。そういう無意識が幼いときからあったので、人間関係などの問題がおきるとき、結局それを辿っていくと『自分を大切に出来ない自分には価値があまりない』そこの一点に辿り着くのです。そういう同じことの繰り返し《目の前におこる事象はかわっても、自分がきづくメッセージはいつも変わらない》ことを上平先生のトラウマ改善治療の力をかりてひとつ終わらせようと思い、トラウマ治療の体験《モデル》を募集されていて、申込みしたことがはじまりでした。

 わたしのトラウマは、
①中学生の頃にうけたいじめ《だとおもっていたこと》︰ここポイントと、
②絵を描く授業で、先生から言われたなにげない一言でした。

 わたしは、集団の中にいるときにいじめられた《と思っていた恐怖感》がイメージの中で再現されてしまい、子育て中ママ向けの支援センターを利用することも出来ないくらいトラウマが邪魔をしてきました。
 また、絵を最後まで描けないというトラウマもあります。学生の時に写生会で描いていた絵をデッサンしていた時は褒めてくれた先生が、色を塗りだしたら『あああ、もったいない、途中までは良かったのに、、、』と耳元でいって去りました。わたしは、それからずっと途中まで描くと『途中までは良かったのに』という声がどこかから聴こえるようになりました。だから、団体の中で普通にママ友をつくるママ達や、絵を描ける人には、すごい憧れもありました。わたしも、ああいうふうにできたらいいな描けたらいいなって。でも、もうくすぶるのは37歳でやめようと思いました。わたしがわたしを助けてあげようと思いました。

 上平先生の体験︰セッションは、間隔を置いて4回から5回ほど受けました。トラウマの確認や、そのトラウマを先生と一緒にみていくセッション。自分ひとりでは、その痛みの本当の姿を確認することは出来なかったことを、先生となら簡単に出来ました。
 いじめの体験では『みんなにいじめられていた』『数日無視されていた、嫌なことを言われた気がする』そんな気持ちを吐露し『そこには誰がいた?』『どんな感じ?』そう質問された時に、実は、いじめていた子は二人くらいしかいなかったことにも気づけました。わたしは、クラスで今、一人かもしれない、そう思ったときに、嫌なことをしたりやったりした子は、二人くらいだったのになぜか《みんなが無視した》というものに書き換えしてしまったまま、今まで過ごしていたり、実は、見渡せば助けてくれる人や先生や、状況がわかってないただのクラスメイトもいたということが、冷静に、客観的に見えてきました。あれ、わたし本当にクラスメイト全体からいじめられていたのかな?、そういう根本から疑うことも出来ました。
 セッションは、その先のトラウマの書き換えまでに至ります。本当に起きたことに書き換えします。わたしは、みんなにいじめられていたわけじゃない、数人の子に嫌なことをいわれただけ、そんな書き換えをしたり、今のわたしが、その場所にいけたら、おっきなわたしは、そこにいるわたしに何をする?と先生に質問されて『はい、抱きしめます。それで、そんな人達相手にしなくていいよ。あなたの理解者は、これからは、わたしだよ』と、わたしが、わたしに言いました。小さいわたしも『ありがとう』といってくれて、大きくなったわたしは、気づいたら、嬉しくて温かい涙を、先生の前で流していました。

 あれから6年経ちました。セッション体験を終了したわたしは、その後、中国茶を習い始め、子育てセンターを利用しなくても、育児も相談できる仲間が出来ましたまた、臨床美術の教室にも通いはじめ、自由に自分の絵を描くようになりました。正解も答えも甲乙もつけない表現を身につけることも出来ました。自分のために✨✨✨もっと沢山の方に先生の活動を知っていただき、そして、治療を受けやすいシステムが揃っていくといいと思います。
 わたしは、上平先生との出会いに感謝しています。先生とお会いできなかったら、わたしは、まだ怖がりでなんども同じ痛みを繰り返し体験していくことになったかもしれません。
 トラウマを誰かの力をかりて改善していくこと、長野県内でも、拡がっていくといいです。先生のご活躍をこれからも応援しています。

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